【実録】ANA SFCを国内線だけで取った私が、今あらためて「取る価値ある?」に答える

マイル・SFC

この記事でわかること

  • 2028年の制度改定を目前にした今、SFCを取る価値はあるのかへの、当事者としての本音
  • SFC修行のリアルな費用・PP単価(2023年・国内線のみで完走した実データ)
  • 出張・学会と修行をどう両立させたか(忙しい専門職の現実的な組み方
  • 座席を賢く押さえる株主優待券 × ANAカードの考え方(今も通用します)
  • 取得後、日常の移動が本当に変わったこと(と、正直期待外れだったこと)

こんにちは、Sunny-sideです。都内で歯科医院を開業しながら、学会出張で飛行機に乗る機会の多い日々を送っています。

いま、SFC(スーパーフライヤーズカード)は2028年の大きな制度改定を前に揺れています。「これから取る価値はあるのか」「取っても維持できるのか」——そう不安に感じている人は多いはず。

私は2023年に1年かけてSFC修行を完走し、今まさにその改定に直面している当事者です。だからこそ、カードを売りたい立場ではなく、実際に取って使っている一人のユーザーとして正直に、「今から取る価値はあるのか」に答えたいと思います。まずは私が実際にどう飛んだのか、その記録から。

そもそもSFC(スーパーフライヤーズカード)とは

SFCは、一度取得すれば継続的にANAの上級会員資格を維持できるクレジットカードです。通常、航空会社の上級会員資格は毎年飛ばないと維持できませんが、SFCは「取得年に頑張れば、あとはカード保有で半永久的に上級会員でいられる」のが最大の魅力でした。

取得には、1年間で50,000プレミアムポイント(PP)を貯める必要があります。この修行のことを、界隈では「SFC修行」と呼びます。

まず、私の修行データを公開します(2023年・国内線のみ)

「取る価値あるの?」に答える前に、私が口だけではないことの証明として、実績を実額で出します。

項目実績
獲得プレミアムポイント(PP)51,376 PP
費用合計809,590円
PP単価15.8円/PP
獲得マイル27,196マイル
修行期間2023年5月〜12月(約7か月)
フライト形態全便が国内線

50,000PPのラインに対して51,376PP。約81万円で完走しました。PP単価は15.8円。修行の効率を測る指標で、一般的に「10〜14円台なら優秀」とされるので、正直に言えば私は特別安く上げたわけではありません

※これは2023年当時の実績です。運賃改定やPP制度の変化で、現在は同じ金額での再現は難しくなっています。金額そのものより、次に書く「組み方の考え方」のほうが、今も使える部分です。

今も使える発想①|「出張ついで」に修行を重ねる

私の修行の一番のポイントは、修行のためだけに飛んだわけではないこと。これは制度が変わった今でも通用する考え方です。

ルート実際の目的
羽田 ⇔ 福岡(メイン・約8往復)毎月1回のセミナー参加を兼ねた出張
羽田 ⇔ 高松学会への参加
羽田 ⇔ 那覇 / 宮古(沖縄路線)足りないPPを補うプライベート旅行

もともと仕事で飛ぶ予定だった福岡セミナーと高松の学会に、SFC修行を”重ねた”形です。そのうえで足りない分だけ、沖縄へのプライベート旅行で埋めた

修行だけのために飛ぶのは時間的にも精神的にもきついもの。でももともとの移動に修行を乗せると、負担もコスト意識もぐっと下がります。忙しい専門職の方がこれから取るなら、この「本業の出張+不足分だけ旅行で補填」という組み方は、今でも一番現実的だと思います。

Screenshot

今も使える発想②|株主優待券とANAカードで賢く乗る

座席と支払いの工夫も、制度に関係なく今も有効です。私はANAの株主優待券をヤフオクなどで入手し、可能な限りプレミアムクラス(現在の国内線ファーストクラス)で予約しました。

株主優待券を使うと運賃が割引になるため、通常は高いプレミアムクラスを、現実的な価格で押さえられます。さらにプレミアムクラスは獲得PPが多いので修行効率も上がり、座席も広く食事も付く。移動そのものが快適になり、修行のストレスが大きく下がりました。

そして航空券の支払いはすべてANA VISAワイドゴールドカードで決済。フライトのマイルに加え、カード決済分のマイルも二重に貯まります。しかも後述する2028年改定では「ANAカードの決済額」が資格を左右するため、普段からANAカードに支払いを寄せておく発想は、これからますます重要になります。

株主優待券 × プレミアムクラス × ANAカード決済」——この組み合わせは、今から始める人にもそのまま勧められる王道です。

プレミアムクラスの国内線の機内食

SFC取得後、本当に変わった3つのこと

ここが「取る価値あるの?」の核心。取ってみて「これは効く」と実感したことです。

① ラウンジ|特に海外での価値が段違い

一番のメリットは、やはりラウンジが使えること。ただ、国内より海外でこそ真価を発揮します。

海外の乗り継ぎでの長い待ち時間、旅先から日本へ帰る出発前の時間。ラウンジの外で過ごすのは、正直、治安面でも気疲れします。ラウンジに入って落ち着いて食事をとり、静かに休める。「完全に安全」と過信するのは危険ですが、リスクを避けて安心を買うという意味で十二分の価値があります。

羽田空港第2ターミナル 国際線ANAラウンジ (揚げ物ばっかり💦)

② 到着後、荷物が早く出てくる

意外と侮れないのがこれ。優先手荷物受け取りで、預けた荷物が早く出てきます。国際線・国内線どちらでも効き、体感で数十分変わることも。到着後に急いで移動したいとき、ターンテーブルの前で待たなくて済むのは、忙しい人間ほどありがたい。

③ 優先保安検査・優先搭乗

国内線に乗る機会が多い私にとって、専用の保安検査レーンは地味に効きます。混雑時でも検査場の行列をショートカットできる。帰りのラウンジで飲む一杯のビールも、出張の締めくくりのささやかな幸せです♪

正直な話|「思ったほどでもない」ところ

いいことばかりでは嘘くさいので、正直に。

優先搭乗は、空港によっては半ば破綻しています。羽田・伊丹・福岡・新千歳あたりは上級会員が多すぎて、「優先搭乗」の列が一般搭乗と変わらないことも(笑)。なんなら、一般と同じくらい並んでて、よくわからないくらいまである。国内主要路線では、優先搭乗への過度な期待は禁物です。

とはいえ、ラウンジと荷物の早さだけでも、私は取ってよかったと感じています。

【最重要】2028年、SFCは大きく変わります

これから取る人が絶対に知っておくべきのがこの改定。むしろ本記事で一番伝えたい部分です。

2028年4月1日から、SFCは年間の決済額によって2つに分かれます。

区分条件ラウンジスターアライアンス
🟢 SFC PLUSANAカード等で年300万円以上決済利用可ゴールド維持
🔴 SFC LITE300万円未満利用不可シルバー相当に格下げ

つまり、「修行して取れば一生安泰」ではなくなり、毎年300万円の決済を続けないと、ラウンジもスタアラゴールドも失うという仕組みに変わります。SFC PLUSには新たに5,000マイルの積算特典も付きますが、ハードルは確実に上がります。

そして重要なのがタイミング。初回の決済額判定期間は2026年12月16日〜2027年12月15日。制度開始は2028年4月からですが、カウントはすでに2026年末から始まっています。「まだ先の話」ではありません。

私自身、最大のメリットだったラウンジ・スタアラゴールドを維持するため、普段の支払いをANA VISAワイドゴールドカードに寄せて、SFC PLUSの条件をクリアしにいくつもりです。

結論|今からSFCを取る価値はある?

正直に言うと、「無条件でおすすめ」だった時代は終わりつつあります。判断は、この一点にかかっています。

こんな人判断
年300万円をカード決済に回せる今も十分に価値あり。PLUS維持で従来通りの特典
決済額はそこまで伸ばせないラウンジ非対応のLITEになる可能性大。慎重に
ラウンジより「移動全体の快適さ」が目的荷物優先・優先保安検査は残るので一定の価値はある

年間のカード決済が300万円に届く方なら、SFC PLUSの維持は現実的で、取得する価値は今でも高いと思います。逆にそこが難しいなら、「ラウンジが使えないLITEでも満足できるか」を一度立ち止まって考えたほうがいい。

まずはご自身の年間カード決済額が300万円に届くかを試算してみる。それが、2028年に向けた一番確実な第一歩です。

同じように迷っている方の、リアルな判断材料になれば嬉しいです。

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